2023年5月26日金曜日

片手ピアノの祭典「輪」ンハンド展 2023年6月25日(日)茅ヶ崎にて開催

 〜障がいで片手演奏を行うピアニスト、音楽のバリアフリーを試みる〜




【出演】

早坂眞子(左手ピアノ)、森川信子(左手ピアノ)、田代亜紀子(右手ピアノ)、杉浦菜々子(ピアノ)、青木聡汰(作曲・ピアノ)、北條立記(作曲・チェロ)、加藤道行(舞踏)、莉玲(歌・舞踏)

【料金】

一般:3,000円 学生:1,000円

*障害者手帳の提示で本人と介助者それぞれ半額

◆茅ヶ崎で片手演奏のピアニストが作曲家やチェリストと共演

国内では舘野泉氏により先鞭をつけられた左手ピアノの世界。氏だけにとどまらず、片手に障がいを持つ若手ピアニスト、さらには右手ピアニストも存在します。そこで本企画では、「左手ピアノ」から概念を広げ、「片手ピアノ」「ワンハンド」と銘打ち、片手で弾ける作品を集めました。本公演は、障がいを持つ演奏家が表現する場を今後生み出していくための、第一歩になると考えています。

◆古代ギリシャの音楽から、6人の邦人現代作曲家の作品まで、2500年の時を往還

片手レパートリーの開拓も、本公演の目的です。古今東西の作品を織り交ぜ、片手のために作られた曲を発掘するのはもちろんのこと、演奏者自らの作品をはじめ、古代ギリシャ音楽やバロック音楽の編曲をも加え、レパートリーを広げる試みをしています。 

◆左手のピアニスト、早坂眞子さんが映画「にしきたショパン」の楽曲を演奏

テレビでも反響を呼んだ「左手のピアノ国際コンクール」プロフェッショナル部門入賞者の早坂眞子さんが、自身のオリジナル曲に加え、震災と左手ピアノをテーマにした映画「にしきたショパン」使用作品も演奏します。

◆「左手のピアノ国際コンクール」作曲部門入賞者・青木聡汰の作品もプログラムに

2021年に開催された左手ピアノ国際コンクール作曲部門は、演奏現場と作曲家の距離が近く、応募された作品群が、ピアニストの智内威雄氏や、髙岡準氏によって、次々に再演され続けている点が注目されます。青木聡汰「左手のためのソナチネ」、板村博貴「海のある風景」は、本コンクールを通じて世界に発信された作品で、今や固有のジャンルを形成している片手によるピアノ表現の、新たな可能性を切り拓く作品といえるでしょう。

◆障害福祉に取り組む舞踏家が茅ヶ崎ゆかりの作曲家 山田耕筰で踊る

「赤とんぼ」などで有名な山田耕筰。茅ヶ崎に居住した際に作られたその歌曲をもとに、障害福祉の活動を行う舞踏家が出演。片手ピアニストとのコラボレーションも行います。

◆プロ奏者とアマチュア奏者、作曲家と演奏家の意味ある交流の場として

職業的な音楽家とアマチュア奏者が、ともに「表現者」として同じ公演を作り上げることは、音楽文化の底上げにつながります。また、作曲家も公演作りに参加することで、演奏家の曲への理解が深まることも、本公演の欠かせない要素です。

*後日オンライン配信を予定しています

 https://seasideclassics.zaiko.io/e/onehand20230625