2023年10月4日水曜日

2023.9.2 坂本久美 櫻井如那デュオリサイタル 終演

フランスで活躍中のお二人の一時帰郷に合わせて地元鎌倉にてコンサートを企画。初めての会場でしたが、客席の皆様のアットホームな雰囲気にもうまくマッチし素晴らしいコンサートとなりました。満員のご来場、誠にありがとうございました。本場仕込みの素晴らしい演奏に加え作曲家と手紙の関係の紹介、実に刺激的で勉強になりました。






詩と手紙で綴る 歌とピアノのデュオリサイタル

Lettres intimes

ソプラノ: 坂本 久美    ピアノ: 櫻井 如那

2023年9月2日(土) 14:30開演/14:00開場

料金:3,000円

定員:40名

会場 : カノンハウス鎌倉

神奈川県鎌倉市浄明寺3-10-37

https://canonhouse.jp/

JR鎌倉駅東口 京急バス4番乗り場【鎌23,24,36系統】 乗車約10分「浄明寺」下車。進行方向へ徒歩1分。徒歩5分圏内に有料駐車が複数箇所あります。


プログラム

G.フォーレ/ 月の光、5つのヴェネツィアの詩

D. de セヴラック/ロマンティックなワルツ, 空は屋根の彼方で

高田三郎/パリ旅情 より

H.クレティアン/水のほとりの小さな詩 より

M. ボニ/ プレリュード

F.プーランク/ 偽りの結婚、ルイアラゴンの2つの詩  ほか


✳︎終演後に交流会がございます。


Lettres intimes

Lettre とはフランス語で手紙、文字、intimeは親密な、仲間内の、秘められた、心の底の、などを意味します。フランス歌曲の詩と音楽が作り出す親密な音の世界は、まるで親しい誰かから送られた手紙のように繊細に、ときには大胆に心に染み渡ります。 今回のデュオリサイタルでは、フランス詩と実際に作曲家や詩人が書いた手紙を交えつつ演奏 をします。どうぞ近しい方からの手紙のように、フランス歌曲をお楽しみください。


ソプラノ: 坂本 久美 Kumi Sakamoto

鎌倉市出身。6歳からピアノを始める。中学生時代の合唱活動で歌うことの楽しさを知る。北鎌倉女子学園高等学校音楽にて本格的に声楽を学び始め、国立音楽大学声楽科、同大学院フランス歌曲専攻を修了。大学院修了の後、渡仏。フランス歌曲の歌唱法及び研究の第一人者であるフランソワ・ル・ルー氏に師事し19世紀から現代までのフランス声楽作品を学び、エコール・ノルマル音楽院演奏家課程を修了。また同時にバロック音楽に興味をもち、パリ地方音楽院古楽科オペラバロック科に入学。フランス、イタリアバロックオペラを中心に中世から古典時代の音楽様式について研鑽を積む。

在学中からソリストとしての活動を始め、これまでにバロックアンサンブルLes Paladins, Les Epopées, Eumeliaにソリストとして参加。また現代音楽の分野では緻密な音楽作りにおいて作曲家からの信頼が厚く、ニコラ•バクリの個展にてソリストに抜擢される。国際フランス歌曲センタ ーのコンサートにてヴァンサン・トロレ、ベルトラン・プ レ作品の初演を行う。

2019年トゥールーズ国際歌曲コンクールにてピアニスト 櫻井如那とデュオを組み、フォーレ・セヴラック賞を受賞。2020年ジョルジュ・エネスコ国際コンクールにてグランプリを受賞、パリ・ルーマニア文化会館にてコンサートを行う。

これまでに秋山理恵、フランソワ・ル・ルー、近藤富佐子、クレール・ルフィリアートル、ステファン・フュジェの各師に師事。


ピアノ: 櫻井 如那 Kotona Sakurai

神奈川県出身。小学三年生から中学三年生まで横須賀芸術劇場少年少女合唱団に在籍し、歌うことやアンサンブルに親しむ。桐朋女子高等学校音楽科ピアノ科を経て同大学在学中、自らの得意を活かすためにフランスの伴奏科への留学を志す。卒業後、2013年に渡仏。パリ13区音楽院ピアノ伴奏科にてディプロムを取得後、パリ国立高等音楽院オペラ伴奏科および歌曲伴奏科(修士課程)にて、初見や移 調、スコアリーディング、通奏低音など、伴奏ピアニストとしての基礎を固めながら、コレペティトゥア、伴奏ピアニストとして研鑽を積む。2017年にオペラ伴奏科を、2019年に歌曲伴奏科を最優秀賞で卒業。オペラ伴奏科の 卒業試験にて演奏した、アーンのオペレッタ《シブレット》が好評を博し、翌年の音楽の祭典Fête de la musiqueにおいて、フランス首相官邸Hotêl Matignonにて再演される。その他にも、モーツァルト《魔笛》、ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》、チマローザ《秘密の 結婚》、マスネ《ウェルテル》などの稽古ピアニストを務める。修士論文は《メーテルランクの戯曲「ペレアスとメリザンド」における、フォーレ、シベリウス、シェーンベルクのアプローチ》。現在は、母校であるパリ国立高等音楽院の声楽科伴奏員を務めるほか、パリ1区音楽院の器楽科、郊外の音楽院にて伴奏員として教鞭をとる。

2019年トゥールーズ国際歌曲コンクールにて坂本久美 (ソプラノ)とデュオを組み、フォーレ・セヴラック賞を受賞。2020年ロワイヨモン財団主催のマスネ《ウェルテル》ワークショップにピアニストとして参加。2021年エクス=アン=プロヴァンス音楽祭ボーカルレジデンシーアカデミー生。

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